あれは、金曜日の夕方のことでございます。

私は大した仕事もしていないくせに、疲れだけは人一倍感じてしまう特異体質。

この日は仕事から帰るなり、まるで肝機能が低下したかのようなダルさに襲われたのでございます。

ソファーに横たわりながら、「もう、ダメだ・・・」と呪文のように泣き言を繰り返す私。

かみさんも呆れたのか、「もう寝れば?」なんて気の効いた台詞を言ってくれました。

ここで、我慢しないのが私の健康法。

速攻で風呂に入り、寝ることにしました。

まずはソファーから重くなりすぎた体をゆっくりと起こします。

すると、今まで夕寝していたそうた、起床。

「悪いな、おとさん疲れちゃったみたい」と息子に対しても恥じらうことなく、私は弱音を吐きました。

そして、自分勝手にシャワーを浴び、自分勝手に床に就いたとき、廊下からかみさんとそうたの会話が聞こえてきたのです。


かみさん:「ちゃーちゃん(かみさん)が呼ぶまで、おとさんとお話してなさい」

そうた:「おとさん、調子悪くて寝てるから、かわいそうだよ」(小声)

かみさん:「大丈夫だよ、話すぐらい」

そうた:「・・・」


これは、かみさんが先に風呂に入って体を洗う間、私のところに行って暇を潰してこいという指令です。

お風呂が狭いため、一緒に洗えないのです。

そして、そうたはソロリと私のところにやってきました。

ちょっと前なら、無言でジャンピングボディープレスで襲い掛かってくる場面。

しかし、この日は違いました。

常に話す声は小声、しかも私に対して労わりの言葉を述べるのです。

私は息子の気遣いに感動すると同時に、睡魔にも襲われ始めました。

私の言葉が少なくなってくると、息子はスーッと私の元を離れ、かみさんのいる浴室へ行ったようです。

浴室からはこんな会話が。


そうた:「もう、入る(風呂に)」

かみさん:「あれ?、もうちょっとおとさんと話しててくれる?」

そうた:「おとさん、もう寝ちゃった」

かみさん:「そんなの大丈夫だから、もうちょっと話してなよ」

そうた:「おとさん、かわいそうだよ・・・」


なんという私に対する愛。

私はこんなに息子に大事に思われていたんですね〜。

この会話の最後を聞く前に、不覚にも意識を失ってしまったわけですが、私はあの時のそうたの優しさを多分忘れられない・・・。


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30mm F1.4 EX DC HSM


その後、私と遊べない寂しさを紛らわす為か、カゴを頭に被り1人で遊ぶそうた。


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30mm F1.4 EX DC HSM


そうそう、1人で遊ぶことも大事なことなのだよ。

私の息子として、また1つ成長したね。(私も成長が必要だね)



『続きを読む』では、私の趣味、恐怖の昆虫写真です。